コミックマーケット48レポート
95.8.18ー20

8月18日(金)1日目

記者の夏コミ1日目疲労記

*1日目はゲーム系の同人誌が少なくコスプレ以外に見るものがないだろうと思って
 NECブース、共信出版のコミケ20周年の歴史のビデオを優先して見る、と前も
 って計画しておいた。
6:30AM 起床。前日寝たのが1:00頃なのでとてつもなく眠い。これが3日
間続くのか・・・でも、前日最寄り駅の反対側のホームにいた徹夜組にはわからない
だろう。
7:15 日にち別に3つに引き裂いたカタログ、冷凍紙パック飲料、カメラ、現金
等を持って新かわいりつ放送を出発。
8:15 豊洲駅に到着。きのうバスがものすごく快適だったので、バスで行こうと
したが、行列ができて30分待ちだったので徒歩で移動。
9:00 東京・晴海見本市会場に到着。
9:15 暑さ対策の缶ジュースを買って(これにも列ができていた)入場の列に並
び始める。(左上の写真)列は27列目。1列に3000人程度はいると思われる。
9:20 行列のすぐ前に髪の毛が腰くらいまである女の子がいて「ようやく夏コミ
に来たんだ」と実感がわく。でも、夏コミくらいの規模ならばもっともっと髪の長い
女の子がいるだろう。(特にコスプレをしていれば写真が撮れるのに・・)
9:40 行列の横に座っていた男と話をする。男は幸運にも竹井正樹氏(「卒業1」
「同級生1、2」のキャラクターデザインとして有名)のファンで、きょうは練習だ
が、3日目は「同級生2」の原画集を買いに行くためもっと早くから並ぶなんてこと
を言っていた。
10:00 ついに開門、コミックマーケット48がスタートしたが俺が並んだ辺り
はまだまだ列が動かず。暑いが、海風が少し吹いていてホッとする。
11:00 ようやく入場開始。隣の竹井正樹ファンの男ともお別れ。俺は新館2階
のNECブースへと急ぐ。
11:05AM NECブースへ到着。50サークル分くらいの広さ。前日搬入で外
観は先に見ていたのであまり驚かなかった。詳しくは前の頁で。
11:10 ヘッドルームのブースで「ヘッドルームキャラクター紹介ディスク」を
500円で手に入れた。11:30にはなくなっていた。ラッキーだ。清華女子高校
の校章も売られていたが、すでに東京おもちゃショーでもらったので買わなかった。
12:00PM コミックマーケット20周年のビデオが始まった。前の頁で。
1:00 新館2階を出た。もう今日の用は済んでしまった。そろそろお腹もすいて
きた。よし、ここは奮発して東館2階の食堂「マツモトロー」に行くか。来年の夏コ
ミは晴海でなく有明でやるというから、ラストチャンスだ。
1:10 マツモトローに行ったら、やっぱり行列ができていた。しかし客の流れは
早く、20人も並んでいたのに20分で入ることができた。
1:30PM マツモトローではチキンステーキ(700円)とライス(200円)
を頼んだ。席について下を見ると黒山の人だかり(写真参照、これが見たかった。)
1日目だけに3分の2くらいが女性だ。それにしても、これだけのオタクがよく日本
にいたものだ。
1:45PM サークルを回り始める。
2:00 NECブース、コミケ20周年の歴史のビデオ上映もしていた新館2階で
何気なく通ったサークルに「卒業1」の同人誌を見つけた。300円で買ったら、メ
イルゲーム「卒業クロスワールド」の実行例の紙が付いてきた。これはラッキーだ。
ちなみに3日目(20日)の育成ゲームのスペースにも本が出るそうである。
2:10 東館に入る。まだこの時間でもすごい人で、しっかり前を見ないとすぐに
人にぶつかってしまう。さらに人が固まっていて進めない所もある。ところどころに
ある、ゲーム本や声優本を出しているサークルを回ったが、収穫は少なかった。
2:20 A館に行き、壁(大手サークル)にあるゲームサークルを見たが、売りき
れ続出だった。今日はゲーム系が少なく、声優くらいしか見るところがなかったが、
それでも今までのコミックマーケットのクセで、時間がなんとなく足りないような気
がした。この後コスプレをいくつか見た。詳しくは次の頁で。
4:00 コミックマーケット1日目終了。終了は新館2階のNECブースで迎えた。
4:10 徒歩で豊洲駅まで移動。前で歩いていた人が、これまた髪の長い女の子で
ワクワクしながら帰った。
4:50 豊洲駅から地下鉄に乗る。
6:00 帰宅。

写真 1:「コミックマーケット48」の大看板がお出迎え(9:00AM)
2、3:東館「マツモトロー」から下のサークルブースを見下ろす(1:30PM)
4:同級生2鳴沢唯 5:?? 6:ガンダムW4人組
7:卒業1志村まみ(3:00)
作柄指数:125

*NECブース大収穫も「同級生」発売延期か

 さて、このコミックマーケット48では、同人誌即売会史上初めてアニメ・ゲーム
の発売元自体がブースを出展するという試みがとられた。それはPCエンジン、PC
−FX本体の発売元であるNECホームエレクトロニクス(以下、NEC−HEと略
す)で、出展内容もPCエンジン、PC−FXのソフトの展示、即売や、それらのゲ
ームのグッズの即売となった。
 NEC−HEは、PC−FXはアニメ向きのゲーム機として、アニメファンにPC
−FXを買ってもらうことを狙って、アニメファンの多く集まるコミックマーケット
で出展することになった。ゲーム系サークルが多く集まる3日目だけでなく、1日目
2日目にも出展したところに、ファン層を「ゲームにはあまり興味がなかったアニメ
ファン」にも拡大しようという狙いがあるようだ。
 アニメ・ゲームの発売元自体が同人誌即売会に参加するというので、「アニメ・ゲ
ームの”著作権者”が来るので著作権法違反による同人誌狩りが行なわれるのでは」
という心配もあったが、きのう18日はそんなことはなかった。ホッとした。

 ヘッドルーム(「卒業」シリーズの生みの親)のブースでは「ヘッドルームキャラ
クター紹介ディスク」「お嬢様捜査網(ヘッドルームのPC−FXの新作)キャラク
ターディスク設定集」を各500円で手に入れた。清華女子高校(「卒業」シリーズ
の舞台となった高校)の校章も売られた。
 NECアベニューのブースではなぜか「同級生2」のマクラの予約を受け付けてい
た。しかし、9月29日発売予定なので、まちがいなく展示されていると思っていた
PCエンジン版「同級生1」は出ていなかった。PCエンジンのソフトは、マスター
ロムができてから発売までに最低1ヵ月はかかるので、9月発売は難しいだろう。
 ライバルの、プレイステーション版「ときめきメモリアル」が9月発売予定だけに
(でもこれも発売延期の可能性があるけれど)発売延期は残念だ。

*結局ゲームファンのためのNECブース

 ゲームショップチェーン「わんぱくこぞう」のブースを見つけた。もうPCエンジ
ンやPC−FXの取り扱いをやめるチェーンが出てくる中で、これは貴重だ。看板の
「ファミコンショップ」という部分は、やはりシールで隠されていた。
 「わんぱくこぞう」のブースでは、PCエンジン、PC−FXの本体とソフトが売
られていた。NECがじかに売るかと思っていたが、やっぱり小売店の力を借りたみ
たいだ。新品のみで、PC−FXの本体、ソフトは店と同じ値段だったが、PCエン
ジンのソフトは店で売っている時の倍くらいの値段がした。なお、「ときめきメモリ
アル」はなかった。
 「わんぱくこぞう」の広報誌「ぱっくんぽっけ」の最新号と、さらに創刊号からの
バックナンバーが1冊50円で売られているのも発見した。

 NEC−HEのブースではPC−FXのマスコット「ロルフィー」のフィギュア
(人形)が売られていた。「わんぱくこぞう」のブースでPC−FXの本体を買った
人先着5名(この少なさは、いかにPC−FXがマイナーゲーム機であるかを証明し
ているみたいだ)にロルフィーイラスト入りサイン色紙がプレゼントされた。さすが
に午後2時には色紙はなくなっていた。
 光栄のブースでは、特に女性の間で同人人気急上昇中のネオロマンスゲーム「アン
ジェリーク」が、なんとPC−FXに移植されることがわかった。さらに原画集とポ
スターも売られていた。前にTheスーで「アンジェリークが次世代機にも移植され
る」と書かれていたのを見て「どうせプレステかサターンだろう」と思っていただけ
に、PC−FXにとっては、女性ファンを増やす救世主となってくれるだろう。
 徳間書店インターメディアのブースでは「続・初恋物語」のアニメビデオとシング
ルCDが販売、さらにPCエンジンのソフト製作ツール「でべろ」の紹介、予約限定
再版された「ときめきメモリアル」(ただし締切は8月10日なので、今から申込を
してもムダですよ)が展示されていた。

 ゲームソフトの展示とグッズの販売だけで、ゲーム大会がなかったのが残念だが
(大阪で8月19、20日に行なわれる「NECサマーフェスティバル」ではゲーム
大会もあるらしい)非常に意義のあるコーナーだった。
 しかし、人はそれなりには入っていたものの、東京おもちゃショーやCSGなどゲ
ームの展示会よりもやや少ないくらいで、同人誌の売り場からはずっと少なかった。
(PC−FXのソフト「アニメフリークFX」の「さよなら赤ずきんチャチャ」には
集まっていたけれど)結局、来ていたのはゲームのファンが中心だった。アニメ戦略
とかいっても、バンプレストなどアニメに強いソフトメーカーをPC−FXに参入さ
せることができないのは痛いようだ。
 なお、NECブースは19日、20日も同じ場所で出展しています。ゲームのファ
ンが中心ということは、3日目の20日は混みそうなので、もし可能ならば19日の
うちに行った方がいいと思います。
(本紙記者)「開催前は、いい意味で素人の集まりであるコミックマー
ケットに企業が参加するのは、将来的には企業が同人誌即売会を制圧しそうな感じで
たとえそれがNEC−HEであっても何かイヤーな感じがしていたんだけど、実際行
ってみると(特にヘッドルームのブースで「ヘッドルームキャラクター設定ディスク」
を売っていたので)企業が同人をうまく利用できて、企業と同人の融合ができている
という感じがして、ホッとしました。」

*コミケ20周年のビデオを見る

 さて、今回のコミックマーケット48は、1976年に始まってからちょうど20
年目の節目の年となった。そこで、共信出版という印刷所が、1978年の第7回か
ら撮りつづけたコミックマーケットの模様を収めたビデオを撮影していたものを、2
0周年を機会に、新館2階で公開することになった。
 12時からビデオが始まった(約45分間)。第1回を行なった場所が紹介された。
第7回から映像が出てきた。ビデオでは「昔はもっとのんびりしていた」と言ってい
たが、見た感じでは、15年も前の、川崎市民文化センターでやっていた頃から、机
を並べ同人誌を売る風景も、来場者の顔つきもずっと同じように見えた。ただ規模だ
けが大きくなっていったようだった。
 コミックマーケットを晴海でやるようになったのは、10年前からだということも
わかった。ちなみに、今までの48回のコミックマーケットのうち、晴海見本市会場
で行なわれたのが、ちょうど半分の24回。全会場中最多である。有明見本市会場の
開場に伴なって、来年3月で閉鎖されるのが惜しい感じである。
 また隣りでは、コミックマーケットの歴代のカタログ、ポスターが展示してあり、
カタログは中を見ることもできた。俺は5年前の38回目からの参加なので、第22
回(最初にカタログが発売された回)の薄さ(白黒48ページ)に驚いた。
 なお、この「コミックマーケット20周年の歴史」のビデオは、19日、20日も
12時から公開されるので、暇のある人は見に行くとよいでしょう。

*1日目はTVアニメ中心だった同人誌傾向

 さて、ここまであまり触れなかったが、もちろん、コミックマーケット48では、
1日目から多数の同人誌が売られ、多数の人がそれに群がった。
 2日制になったばかりの頃のコミケは、1日目は女性向き同人誌の日とされ、本当
に女性がほとんどを占めていたといわれるが、最近は格闘ゲームのコスプレ(後述)
の流行で1日目から男性の参加者が増えていた。今回の夏コミではそれがいっそう強
くなり、1日目には必ずあった女性専用トイレは完全に姿を消し(カタログではB館
が女性専用になっていたが、男性参加者が思ったより多かったので変更されたよう)
参加者の比率も、男女比でサークルが3:7、一般で4:6くらいにまで男性が増え
た。俺は5年前から参加しているが、あの「1日目のハーレム状態」がもう見られな
いのかと思うと少しは残念である。
 ちなみに、俺はきょうはサークルを新館2階−東館−A館の順番で回った。目当て
のサークルはほとんど東館の声優サークルに集中していて、あとはポツポツと見られ
たゲーム系サークルを回っただけだった。

 同人誌の方は、幽遊白書、スラムダンク、キャプテン翼、ドラゴンボール、その他
週刊少年ジャンプ系、OVAなど、ゲームファンにはやや縁が遠い(ファンの方すみ
ません)ジャンルが中心だったが(これが女性向き?)、唯一我々が目を引いたのが
最近ゲームにも多く進出する、声優のサークルであった。特に声優データベースが目
立った。なぜか女性声優のサークルも男性声優のサークルとおなじ所に集められいた。
 CD−ROMの付いた次世代ゲーム機が普及し、ゲームに声優が多く登場するよう
になっただけに、次からは女性声優のサークルだけでもゲーム系と同じ日に移しても
らいたいと思った。

*ゲーム系はまだ少なく残念のコスプレ事情

 さて、コミックマーケットといえば、同人誌の他にもうひとつ楽しみなのがコスチ
ュームプレイ(人間がゲームやアニメのキャラクターの衣装を見にまとい、そのキャ
ラクターになりきること。略してコスプレという)である。きょうは同人誌の方はゲ
ーム系はほとんどなかったのだが、今までのコミックマーケットでは、1日目(ゲー
ム系の少ない日)でも、コスプレはゲーム系のものを多く見ることができた。

 しかし、今回の夏コミの1日目は、本当にゲーム系のコスプレが少なかった。どう
やら今までは、「最終日はゲーム系のサークルで参加するので、その前の日はコスプ
レをする」ということで、1日目からゲーム系のコスプレが多かったのだが、今回は
3日制になったので、ゲーム系のコスプレが増えるのは2日目からなのかもしれない。
 それでも、「同級生2」の唯ちゃんや、帰り際の「卒業1」の志村まみのコスプレ
(「卒業2」の谷由利佳のコスプレもいると言っていたが、発見することはできなか
った)を見つけた。でも今日はコスプレは不作で、フィルムが予定より余ってしまっ
た。俺は2日目はコスプレを中心に見る(3日目はゲーム系サークルを回るだけで精
一杯)予定なので、明日に期待するか。