コミックマーケット50レポート
1996年8月3日(土)4日(日)
今回のコミックマーケットは、有明の東京ビックサイトを使う
初めてのコミックマーケットでした。
東京ビックサイトは4月に開業したばかりで、それまでも何回か
イベントはあったのですが、一度も行かずとうとう
コミックマーケットが最初の有明になってしまいました。
(8月2日前日搬入)
11:30AM宮前平の新かわいりつ放送を出発。
0:30PM東急大井町線の中は、夏休みにもかかわらず女子高生が結構いた。
1:00新橋駅でゆりかもめに1日乗車券を買い(切符が手元に残るから記念になる)乗り換え。
1:10ゆりかもめの先頭車輛の一番前に乗ることができた。
前に何も(運転席も)ないので、景色は最高。ただしアップダウンが激しくでまるでジェットコースターのようだった。
1:20臨海都市部の景色に唖然。
1:30ゆりかもめで一度終点有明まで行った後、国際展示場で下車。
1:35ビックサイトの入口には、晴海でのコミケにはあった「コミックマーケット○○」の大看板がなかった。
晴海貸切も同然だった晴海コミケと違って、同じビックサイトで他のイベントも同時開催されるからであろう。
1:40ビックサイトの下見。私はビックサイトは初めてなので、あした驚かないためにここで慣れておく。
特にバス利用者の行列所である駐車場、南地区と西地区の位置関係、コスプレのある場所をチェック。
1:50館内は冷房がよく効いている。晴海のように代わりのTシャツを用意することはないだろう。
2:10西地区〜南地区連絡用の動く歩道は、遅い(歩いた方が速い)けれど床にクッションが効いていて気持ちいい。
3:00バイト開始の予定だが私は集合場所わからず、約20分さまよう。
3:20やっと集合場所が東第1ホールの裏だということがわかる。
4:005トンの同人誌を載せた大型トラックが到着し、バイト開始。外はまだ暑いということもあり、
またたく間に汗がたまる。「タオルを持って集合」の意味がわかった。
4:20同人誌を外で、トラックから降ろしたが、建物の中に同人誌を入れるための搬入許可が
(まだイス、机が全て立っていないため)降りず、仕事が停止する。しまや出版の社長は
なかなか搬入許可を出さない準備会にイライラする。
4:30外で待機しているが、海風が吹いて涼しくなってきた。
5:40ようやく搬入許可が出て仕事再開。同人誌を小型のトラックやバンに載せかえ、フロア
(東1、東2、東3、東4、西1、西2)別に、そのフロアの中央に運ぶ。
7:00台車がガレリア(東地区と南地区の間にある中央通路)では(床がきれいなので)使用禁止である
ことがわかり、仕方なく台車のたたんだ後持ち上げて運ぶ。
7:45あした販売される分の同人誌をすべて搬入し終る。
7:50あしたはさらに搬入の量が多い(9トン)が、私は働きが悪かったため、5000円を受け取ったのち
「もう来なくていいよ」と言われた。
8:00また有明の下見を再開する。コミケ前日の静かな中に少し物音があり、有明は何ともいえない独得な雰囲気だ。
9:20臨海高速鉄道の国際展示場前駅を見てから、ゆりかもめに有明駅から乗る。
9:30夜の臨海都市部の景色にも唖然。ただし、撮影は車内の明かりが窓ガラスに反射して乗客の顔が映るため、
うまくいかなかった。
9:40レインボーブリッジを通過。スゲーきれい。まわりはカップルばかりであったが、家族連れも少しいた。
9:47竹芝をすぎてJR線に近づいた。山手線の電車を見て現実の世界に戻ってきたような感じだった。
9:50新橋駅に到着し、東海道線に乗り換える。
11:00宮前平の新かわいりつ放送に到着。
2:00AMまだ残っていた2日目のサークルカットのチェックを進めるが、
それでも一番おいしい東1〜2ホールの分が残ってしまった。
写真:
1:竹芝付近から撮ったレインボーブリッジ(1:30PM)
2:夜の西地区アトリウムの青いボール(9:00)
3:夜のビックサイト(9:05)
*付録 サークルカットに見るゲームの人気
さて、94年夏コミから始まりこれで5回目となった「コミケットのサークルカット」の集計ですが、
早速発表します。サークルを回る参考や、ゲームを買う参考にさられたらと思います。
といっても、これは2月20日に締め切られたサークル募集の書類に付けられたものなので、
移り変わりの激しいゲーム業界、現在と多少人気が変わっている部分があるかもしれませんが・・・
さて、サークル参加数がゲームの人気のバロメーターと考えていた我々は、
ゲーム別のサークル参加数の集計を取ることにしました。
*ルール
@シリーズ別に集計する。(たとえばドラクエならば、IからVIまでひとつにまとめる)
@ゲームからアニメ、小説になったものは集計するが、アニメ、小説からゲームになったものは集計しない。
(たとえばフォーチュンクエストやスレイヤーズは対象外)
@今回からテーブルトークRPGは入れないことにしました。
@ゲームのアニメ版やOAVも集計する。(たとえばドラクエの場合、フジTV版のアニメも「ダイの大冒険」も集計)
@2日目だけでなく1日目も含める。(1日目は少ないですが)
*結果 左から順位、今回夏コミの参加数、前回冬コミ参加数、ゲーム名、メーカー名の順です。
1位 267(194)King of Fighters(SNK)
2位 204( 79)ときめきメモリアル(コナミ)
3位 202(174)アンジェリーク(光栄)
4位 192(178)サムライスピリッツ(SNK)
5位 178(145)バーチャファイター(セガ)
6位 164(237)ファイナルファンタジー(スクウェア)
7位 123(119)ファイアーエムブレム(任天堂)
8位 122(129)ストリートファイター(カプコン)
9位 97(180)ヴァンパイア(カプコン)
10位 93( 26)オウガバトル(クエスト)
11位 81( 46)ドラゴンクエスト(エニックス)
12位 78( 44)闘神伝(タカラ)
13位 68( 41)ロマンシング サ・ガ(スクウェア)
14位 64( 59)餓狼伝説(SNK)
15位 62( 0)ファイティング・バイパーズ(セガ)
16位 60( 50)女神転生(アトラス)
17位 54( 45)同級生(エルフ)
18位 46( 25)龍虎の拳(SNK)
19位 45( 46)鉄拳(ナムコ)
19位 45( 24)聖剣伝説(スクウェア)
21位 42( 39)ぷよぷよ・魔導物語(コンパイル)
22位 33( 26)スーパーロボット大戦(バンプレスト)(まだ続きがあります)
以下サークル数のみ
17マジカルドロップ 16サイバーボッツ、ウィザーズハーモニー
14ツインビー、V.G.、プリンセスメーカー 13バーチャロン 12豪血寺一族
11ガーディアンヒーローズ、エメラルドドラゴン、ウィザードリィ、天外魔境、クロノトリガー
10ソウルエッジ、ギャラクシーファイト、MOTHER 9幻想水滸伝
8ワールドヒーローズ、パワードール、卒業〜Graduation
7かまいたちの夜、モータルコンバット、バトルテック、ファンタシースター、フロントミッション、
シャイニング(ダグネス・フォース・ウィズダム)
6銀河お嬢様伝説ユナ、ワルキューレの冒険、テイルズオブファンタジア、イース
5あすか120%、X−MEN、アイドルプロジェクト、ドラゴンスレイヤー英雄伝説、バハムードラグーン
4ウルフファング、ベストプレープロ野球、ダービースタリオン、ヴィルガスト、ライブ・ア・ライブ、
ガンハード、エストポリス伝記、風来のシレン
3パネルでポン、ソニックウイングス、ガンハザード、ガンスターヒーローズ、ソニック・ザ・ヘッジホッグ、
サイキックフォース、きゃんきゃんバニー、闘神都市、藤丸地獄変、ブレスオブファイア、ONI、FEDA
2魔女たちの眠り、学校であった怖い話、ランス、カオスエンジェルス、弟切草、ファミコン探偵倶楽部、戦球、
スーパーリアル麻雀、ガイアポリス、ロックマン、へべれけ、ニンジャマスターズ、大戦略、誕生〜デビュー、レッスルエンジェルス、
メリクリウス・プリティー、恋姫、OnlyYou、Noel、聖夜物語、バウンディソード、トレジャーハンター、アレサ、風の伝説ザナドゥ、
ダイナソア、ラングリッサー、ドラゴンフォース
1夜光虫、月面のアヌビス、悔〜つきこもり、ディーオー、スナッチャー、カスタムメイト、ゆみみみっくす、ざくろの味、
ぐっすんおよよ、雷電、ファンタジーゾーン、パンツァードラグーン、バーチャコップ、ドラゴンスピリット、ダライアス、サンダーフォース、
ゲーム天国、グラディウス、ギャラクシアン、R-TYPE、BATSUGUN、超兄貴、忍(SHINOBI)、慶應遊撃隊、奇々怪界、
レンタヒーロー、マッピー、マジクール、マーベルランド、ファイトフィーバー、バブルシンフォニー、バーニングストリート、ドルアーガの塔、
トイポップ、スーパーマリオ、ギガンテス、FZ戦記AXIS、レイブレーサー、超人学園ゴウカイザー、ダークエッジ、サイバーコマンド、
無人島物語、レイヤーフォース、パワードール、お嬢様捜査網、ワンダープロジェクト、ナージェリーブル、エンジェルグラフィティ、
結婚、下級生、遺作、バーチャコール、ウィニングポスト、神世紀オデッセリア、女神天国、メタルマックス、ミスティックアーク、
ヘラクレスの栄光、ブルーブレイカー、ブルーフォーレスト物語、バズー!魔法世界、ゴッドメディスン、カオスシード、WIZAP!、
LUNAR、G・O・D、DAIVA、ソーサリアン、ファーストクイーン
<特定のゲームに依存しないもの>
ゲーム全般 37(19) 任天堂系TVゲーム機 6(1)
セガ系TVゲーム機7(9) NEC系TVゲーム機 3(2)
プレイステーション3(3) 3DO 0(0)
アーケードゲーム・テーマパーク12(18) ゲーム雑誌 1(2)
その他のゲーム機 3(8)
合計カット数2921(前回2476)
(コミックマーケット50サークルカット総括)
会場が晴海から有明に移って広くなり、また思い切って徹夜組収容館を撤廃したこともあり、
10ホールのうち6ホールしか使えないにもかかわらず、サークル参加数を昨年冬コミの約16000から
約19000に、約20%も増やすことができた。
その中で、ゲーム系サークルは昨年冬コミの2476から2921へと、約17%の増加にとどまっているが、
実は今回からテーブルトークRPGを対象から外していて、それを含めると約20%の増加になっていて、
いちおう冬コミと同じくらいの人気は維持しているといえる。
ただし、さすがに3日間開催だった昨年夏コミの3427サークルには及んでいない。次はゲームのシャンル別の解説をする。
(FF首位転落!DQ復活!ときメモ躍進!ジャンル別のサークルカットにみるゲームの人気)
夏コミのサークル参加の申し込みの締切りが、2月20日(スクウェアがプレステに参入した直後)であったことと、
コミケット全体のサークル参加数が約20%増えていることを考えて読んでください。
(格闘ゲーム)
順当に、サークル数がコミケットの規模と同じ約20%増加したゲームが多かった。
前回2位のKing of Fightersがファイナルファンタジーを抜いて1位になった。
特に男性キャラの草薙京、八神庵が描かれたサークルが多く、これだけで約200サークルを占めた。
冬コミで半減したサムライスピリッツも、「斬紅郎無双剣」の発売で息を吹き返した。
その中で、「ヴァンパイア」だけが、「ハンター」以降新作が出ていないため、一気に同人人気を下げた。
格闘ゲームは新作を次々と出していかなければならない宿命のようである。
また、今回は格闘ゲームの多様化が目立った。「ファイティングバイパーズ」「バーチャロン」「ソウルエッジ」などが急上昇した。
特にセガが目立つ。セガサターンを盛り上げるためだろうか。
また、格闘ゲームでは男性キャラが描かれることが多く、女性キャラでは、
「ヴァンパイアハンター」のモリガン、レイレイ、「サムライスピリッツ」のナコルル、リムルルが目だつ程度だった。
これは、格闘ゲームの女性キャラを描いていたサークルが、「ときメモ」「同級生」に移ったためとみられる。
(RPG)
新作が出ていないファイナルファンタジーが、予想通り首位の座から転落した。
でも、もっとサークル数が落ちる(120前後)と予想していたので、
RPGファンは、格闘ゲームのように新作に目移りすることが少ないとわかった。
冬コミのサークル参加締切りは夏コミの直後なので、冬コミではさらに下落が予想される。
それにしてもスクウェアのプレステ参入は我々はものすごくショックであった。
一方、大躍進したのが、オウガシリーズ、つまり「伝説のオウガバトル」「タクティクス・オウガ」で、
約3.5倍に増加させて一気にベスト10に入った。
「伝説の〜」しか出ていなかった時はここまで人気はなかったので、
「タクティクス・オウガ」の功績が大きいと思った。
また、かつてはゲームの同人人気No.1だったのに、
最近は「同人人気が落ちている」ことしか話題がないドラゴンクエストだが、
昨年12月にVIが発売されたため、ザオリク(復活)した。よかった。
しかしそれでもベスト10から外れていて、先行きはまた不安である。
(育成・恋愛ゲーム)
昨年夏コミでサークル参加数が急増して我々を驚かせた「ときめきメモリアル」だが、
今回サークル参加締切りがプレステ版・SFC版が発売された後ということで、
さらにサークル参加数が急増し、2位まで上がった。特に男性向け創作で増加が目立ち、
格闘ゲームの女性キャラを描いていたサークルが移ってきたことがわかった。
キャラクターの一番人気は詩織で、84サークルもあった。
それに迫る勢いで3位に「アンジェリーク」が入った。
また、格闘ゲーム同様にゲームの多様化が進み、「ウィザーズハーモニー」や
(まだ少ないけれど)「下級生」「Noel」が出てきた。
ちなみに「卒業」はそれらのゲームに喰われたのか、昨年夏コミの14から11、さらに8へサークル数がまた減った。
コスプレの衣裳を制作・販売する「コスパ」という店が「卒業」の制服を8月1日に発売したので、コスプレにも期待するか。
(その他) パズルゲームで「マジカルドロップ」が躍進した。
また、サウンドノベルのソフトがたくさん発売されたことにより、それらを扱う(攻略本が多い)サークルが続々登場した。